体験レポート

ワークショップレポート

富山のワーケーションの可能性を考える 立山町でワークショップを開催

2021年2月9日(火)、富山県のワーケーションを推進するためのワークショップが、立山町の「Healthian-wood(ヘルジアン・ウッド)」にて開催されました。当日の様子をレポートとしてお届けします。

 

この日は朝まで雪が降っていたものの、開催時間には晴れ間が広がってきました。ここ立山町に、富山県内の市町村の移住・観光担当者、観光従事者など、約30名の参加者に集まっていただきました。

 

地域におけるワーケーションの可能性

まず最初に、株式会社パソナの加藤遼さんとオンラインで繋ぎ、「地域におけるワーケーションの可能性」をテーマに講演をしていただきました。

 

加藤さん自身、全国の地域や海外を旅するように働きながら、タレントシェアリング、サーキュラーエコノミー、サステナブルツーリズムをテーマとした事業開発に従事されています。

加藤さんからは、ワーケーションの課題や、推進が難しい企業に対してワーケーションの魅力を発信していく方法、また地方で実際に行われているユニークなワーケーション事例を共有していただきました。

 

ワーケーションの現状の可能性

続いてのトークセッションでは、「前田薬品工業」の前田大介社長、シェアハウスを運営する「シェアライフ富山」の姫野泰尚代表、設計事務所「スタジオシュワリ」の種昂哲代表の3人が、ワーケーションの可能性について意見交換をしました。

 

製薬会社としてはリノベイティブな働き方を推進してきた前田さん。「思い切ったことができない、人と違うことができないという富山県民が多い。でも、信頼関係さえあればルールに縛らなくてもいい」という考え方を話していました。

また、「富山がワーケーションの先として選ばれるためには」と言う問いに、「富山はしばらく滞在したら好きになって移住したという人も多い。ガイドブックに載っている観光地だけではなくて、もっとローカルな体験を提供したらいいのでは」と種昂さん。

姫野さんは、今後のワーケーションの可能性として、「富山は車で20~30分ほどで、街なかと田舎を行き来できる。田舎でも不便さはないので、少し地方暮らしを味わってみたいという中間層を狙っていけたら」と提案していました。

 

 

富山ならではのワーケーションとは

続いて各5〜6名が1グループとなり、「富山ならではのワーケーション」について考えるワークショップを開催しました。職種の違う参加者たちが、それぞれの立場から一つのテーマに対して意見を出し合いました。

 

「立山で夏は涼しく快適に仕事できるなど、地の利を活かしたプランを作るといい」というアイディアのほか、「まずは仕事に必要不可欠なWi-Fi環境を整備すべき」といった意見など、各班それぞれ飛び交っていました。

今回、参加者の方々に発表していただいたアイディアをもとに、さらに富山県のワーケーション環境を整え、地域の課題解決につなげていきたいと考えています。