体験レポート

射水や高岡で潤う、私のワーケーション体験

「いざ行かむ 雪見にころぶ 所まで」
松尾芭蕉の名俳句がふわりと脳裏に浮かぶほどに、富山の雪景色は美しかった。

初めまして。コロナ禍以降、ライフスタイルとしてワーケーションを推進している、日本ワーケーション協会公認コンシェルジュの義達祐未と申します。

主にエンタメやサブカルチャーと地方創生を絡めた事業を得意とする会社を経営しており、地元の栃木県と東京都で二拠点生活をしながら、様々な場所にワーケーションで足を運び、自身のウェルビーイングを高めながらも、地域ごとの取り組みを知るなどして知見を高めております。

そのほか、日本関係人口協会の理事、そして栃木県では東京栃木県人会の理事や、県庁の行政改革の推進委員も務めています。

今回は『めぐるとやま』さんに素敵なご縁をいただき、一泊二日の富山旅をさせていただきました。

 

地域の芽吹きを後押しするワークプレイス

雪がチラチラと降るなか、最初に訪れたのは、射水市のワークスペース「アグミライミズ」

施設名には「これからの農を担う事業が未来に向けてどんどん芽吹いて育ってほしい」という想いが込められているのだそう。運営会社がフラワーショップということもあり、施設内は緑がいっぱい!思わず深呼吸したくなるような素敵な空間でした。

空間もかなり広々。様々な形状の椅子があり、長時間作業する時など、気分で場所を移動したり、座り心地を変えたりしたい派なので好印象でした。

半区切りの空間もいい感じ。
オンラインミーティングにもばっちりな個室も完備。

のびのびと、集中して作業することができました。
このぶら下がり系の電源コード、なんか好きなんですよねえ。フラワー繋がりで、なんか蔦のようにも見えて、空間のコンセプトにも妙にマッチしているなあと思ってしまいました。

 

富山湾でも最大級の漁獲量を誇る新湊漁港

お昼は、新湊漁港にある「きときと食堂」へ。

その日にとれたきときとの魚を使った定食や漬け丼が味わえるとのこと。
「きときと」とは主に富山県で使われる方言で、魚や野菜などが「新鮮な」「活きのいい」「ピチピチした」という意味なんだそう。美味しいに決まってる。

メニューも豊富で迷いましたが、一番トップに書いてあった「まかないづけ丼」に。

メジマグロの漬けがたっぷり乗った、贅沢などんぶり。お味噌汁もつけちゃいました。

採れたて新鮮なお魚のとろけるような甘さと、染み渡る旨み。移動の寒さも、味噌汁で全回復。
きときとなだけあって、14時頃には閉まってしまいますので、皆様、お昼はここに一目散に向かってください。朝ごはんでもいいかも!

 

フラットな気持ちになれる青い海とワーク

お次は、高岡市へ移動して「道の駅 雨晴海岸」へ。
施設内のカフェからの景色。素敵なオーシャンビュー!

ちょうどこの時間、雨が不安定に降ったりしていたので屋外の展望デッキに行くことはできなかったのですが、屋内からも十分すぎるほどの景色。
雨晴海岸から、富山湾越しに望む立山連峰は、世界にも誇る絶景なのだそう。屋外でじっくり見てみたかった。

時折来る電車を眺めたり、静かな海を楽しんだりしながら、ワークできました。
高岡産はなびらたけのトマトスープ。美味しかった!

ワーケーション中は、飲むもの食べるものは優先して地元産のものに手を伸ばす。
PCの中ではいつもと変わらない仕事。でも五感に「良い刺激と癒し」があるのがワーケーション。
『今、富山にいるな』
しみじみと感じながら、仕事が捗りました。

続いては、氷見市へ足を伸ばします。
仕事も一段落し、少々疲れたところ。温泉に入りたいなということで、こちら。

 

デスクワークの懲りも吹き飛ぶ天然温泉

「氷見温泉郷 総湯」
こちらは、源泉掛け流しの天然温泉で、塩分濃度濃厚なナトリウム塩化物強塩泉で、血液循環を促進させるほか、痛みをやわらげる鎮静効果も。
仕事で凝り固まった肩首、寒さで縮こまった足腰の筋肉を緩めてくれます。

大好きなサウナもありましたが、温泉の心地が良すぎて、温泉ばかりじっくり入ってしまいました。
また行きたい…。

そして、また高岡市まで戻り、本日宿泊するホテルへ。

 

街に飛び込む新感覚コンセプトホテル

ビルから覗くのは、青を基調としたオシャレな空間。
なんだかワクワクするではありませんか。

書店を丸ごと改装して作ったというこの施設。
「SEKAI HOTEL Takaoka」にチェックイン。

チェックインの際、受付の方が丁寧に、周辺の情報やホテルのコンセプトをお話ししてくれました。
「まちごとホテル」ということで、街そのものの日常を一緒に楽しんでもらうように設計されています。

一階は受付とカフェになっていて、学生も集まって勉強などに勤しんでいました。
居心地の良さや、人が集う仕組みを、細部までこだわっている感じが見てとれます。

ホテルのテーマは「やわやわブルー」
「やわやわ」とは富山弁で「ゆったり、ゆっくり」という意味だそう。

宿泊させていただいた部屋は、1〜2名用のスタンダードルーム。
ブルーのカーテンが可愛い。

この部屋とは別に、一人旅にぴったりなコンパクトルームも特別に見せていただいたのですが、お籠もりワーケーションにはぴったりな、デスク付きのシンプルな作り。
お一人空間ジャストサイズで、入った瞬間「仕事に集中できそう」と思いました。
こちらはぜひ公式サイトから見てみてくださいね。

 

さあ、夜のまちへ。富山の恵みを味わう時間

仕事も落ち着き、ホテルに荷物を置いて晩御飯探し。
受付の方が渡してくれた街のmapも頼りに、最初にたどり着いたのは近所の居酒屋。

ホテルから徒歩1分かからない。近い。
富山の地酒もたくさん取り揃えられていました。
海鮮も贅沢に堪能できます。とろろ昆布艶めく湯豆腐で身体もポカポカに。

近くには富山の夜を満喫するには十分すぎるほどの食事処や魅力的な飲み屋さんが立ち並んでいて、何度でも来て散策したいなあと思うほど。
また必ずや。

 

朝ワークにフィットするカフェ

翌日。
朝食を食べに、高岡駅の近くにある「cafe glad takaoka」へ。
口コミでも、読書や勉強などにもおすすめとあり、中は広々とした空間でとてもゆったり、ハンドメイド作品の販売などもしていました。
明太子クリームオムライスを注文。

電源のある席も。食事後は、そのままドリンクを注文して仕事させていただきました。

ひとしきりの仕事を終え、この日は楽しみにしていた場所へ。

 

雪と幻想の世界へ。庄川の船旅。

砺波市庄川町へ移動し、大牧温泉のりばへ。

「庄川峡遊覧船」

私は船に乗るのがが大好きでして…
富山県では様々な乗船スポットがありますが、今回はこちらを体験することに。

ちょうど乗船時間が近づく頃、急激に雪が沢山降って来るではありませんか!
歓迎されているような気持ちになりながら、ワクワクで乗船。

今回は、長崎橋周遊コースで、行って帰って来るコース。なので船の片側にいても、往復で全ての景色を楽しめてしまいます。

写真では表現できない、広大な雪景色、水上体験。

顔も手もぎゅっと悴みますが、それすらも心地いい。

船の一階部分は室内。窓からの景色も十分に楽しめます。

訪日観光客の皆さんもたくさん乗船されていて、船は超満員。
日本の最高の雪景色に目をキラキラさせていました。

自分ごとのように、なぜか嬉しい。

 

錫(すず)製品に魅了されながら一休み

続いては、高岡銅器で有名な高岡市で、創業100年以上の歴史を持つ、元は仏具製造、追って現在はインテリア用品、テーブルウェア、酒器、建築金物、医療機器など幅広い製品を作り続ける鋳物メーカー「能作」の社屋へ。
社屋ではありますが、工場見学や鋳物製作体験、地元食材メニューを錫器で楽しめるカフェ、情報コーナーなどを備える観光拠点でもあります。

入り口に入ると出迎えてくれるのが、ずらりと並んだ「木型」

近くで見ると、その精巧さに息をのみます。大迫力。

ショップには職人の技術がひかる、錫100%の素敵な品がたくさん。

私の大好きな恐竜やフクロウのモチーフがあり、冗談抜きで全部買おうか迷ってしまいました。
どれをとっても、ギフトで喜ばれそう。一瞬で引き込まれる美しさです。

ワーク時間もかねて、奥のカフェへ。「能作 IMONO KITCHEN」

ベーグルとカフェラテを注文。ベーグルは、温めて半分に切ってもらい、友人とシェア。
具がぎっしりモチモチで、美味しい!

店員さんも優しく声かけしてくれ、雑談もしながら、穏やかな気持ちで仕事を片付けることができました。

私の後ろの壁棚。飾り方に特大のセンスを感じる。

 

旅の終わりはお腹も心も温めて

最後は、富山駅へ戻り「立山そば」へ。創業当時は駅構内から始まったそうですが、今は駅ビルの路面側にあり、最後に立ち寄るにもとても便利な立地です。

そばとうどんが各1玉ずつ入った「相盛り」と、トッピングのとろろ昆布。
そして、名物「ますのすし」を注文。

そもそも、この「立山そば」は、富山で100年以上も駅弁を手掛け、看板商品「ますのすし」で知られている源が運営しているとのことで…、サイドメニューに置かれているわけなんですね。
一挙に味わえて嬉しい誤算。

冬の富山で底冷えした身体を、芯から温めてくれる、熱々のつゆ。
塩味はほどほどに、魚節や昆布の旨みがしっかりと効いた、柔らかな味わい!
スイスイ入ってしまう、食べやすいけどコシのある麺。
もっちりと甘味と旨みが堪能できる、ますのすし。

最後にお腹も心もいっぱいになって富山を後にしました。

新幹線の中でも余韻を楽しみたく、最後にお土産屋さんで「北陸BEER アンバーエール」と「煮干し糸するめ」をちゃっかり購入。想いを馳せながら帰路につきました。

北陸アンバーエールは石川県の製造ですが、富山と石川は隣接する県というだけでなく、地理的にも歴史的に繋がりが深い2県ですね。
富山だけでなく、北陸の地は、本当に素晴らしい。
改めて、この繋がりを大切にしていきたいです。

一泊二日の富山ワーケーション旅。
圧倒的な自然美のなか、心豊かに。

これだけのボリュームの体験を伴いながら、しっかりとワークできる環境がそこにはありました。