体験レポート
【体験レポート】富山の農業を学ぶ視察ワーケーションに密着!
Posted : 2025.01.03
from : 富山県射水市
2024年11月19日(火)、富山県射水市および氷見市にて、富山の農業を学ぶ視察ワーケーションが開催されました。参加したのは、日本スプラウト協会に加盟するスプラウト農家です。北は東北から南は九州まで、全国各地から11社15名が集まり、親睦を深めながら知識や意見を交換しました。その様子をレポートします。
日本スプラウト協会とは?
スプラウト生産者の全国組織として1997年に設立。スプラウト生産者の地位向上と消費者への安全・安心なスプラウトの提供を主な目的として活動している。また、会員相互の親睦を図り、スプラウト産業の健全な発展に寄与することを目指している。
事業継承した県内のスプラウト農園を視察
今回のワーケーションは、全国各地から集まったスプラウト農家が富山県の農業現場を視察し、互いの知見を共有することで業界全体の底上げを図ることを目的に開催されました。
参加者が訪れたのは、射水市でスプラウト生産を行っているシテン株式会社(https://shiten.biz/)です。同社は今年、後継者不足に悩んでいた県内唯一のスプラウト農家を引き継ぎ、現在は20代~30代の若手社員が中心となってスプラウトの生産を続けています。
まず、担当者が農園や作業場を案内しました。40年以上続く農園を引き継いだとはいえ、担当者たちはスプラウトの生産に取り組み始めたばかりです。
「作業の工程ややり方は正しいのか、もっと良くなる方法はないのかと悩んでいる」「同じ業界で言いづらいこともあると思うが、ゼロから学ぶ姿勢で率直な意見をいただきたい」と、全国から集まったスプラウト農家にアドバイスを求めました。
全国のスプラウト農家が改善点をアドバイス
参加者からは「地域によって環境条件が違うので、一概にこのやり方が良いというのは難しいが、データを取りながら少しずつ改善していくことが好ましい」という意見が上がりました。
同業者ならではのリアルな課題を共有
氷見市の宿泊施設へ移動しチェックインをした後、施設内の会議室にて、視察を振り返りながらさらなる意見交換を行いました。
衛生管理、水やりの管理、人員配置、作業効率など…。
同じスプラウト農家だからこそのリアルな課題が共有され、解決に向けたアイディアも飛び交いました。
今回宿泊したのは富山県の人気旅館、氷見温泉郷 なだうら温泉 元湯 磯波風(いそっぷ)です。
氷見温泉郷 なだうら温泉 元湯 磯波風 – 富山県氷見市の温泉宿
氷見の中心市街地から車で15分ほどの高台にあり、どの客室からも富山湾の絶景を見ることができます。気象条件が良ければ、海の向こうに立山連峰が姿を現すことも!
参加者は富山湾でとれた新鮮な海の幸が盛り込まれた夕食や、源泉かけ流しの温泉を満喫していました。
農業×ワーケーションの可能性【まとめ】
今回の視察ワーケーションは、単なる観光や研修にとどまらない、新しい形の学びの場を提供することが大きなポイントとなりました。
全国から集まった参加者たちは、富山県の豊かな自然に囲まれながら、実践的な農業知識と意見を交換し合うと同時に、同業者とのさらなるネットワークを広げることができました。
今後、このような農業ワーケーションが全国各地で展開されることで、農業の発展と地域活性化の相乗効果が期待できるでしょう。